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2022月2月19日、ウロコ定期便2月号『食べる社会貢献!畜産と環境問題を考える〜週1ジビエ料理のススメ〜に参加しました!ゲストは京都府笠置町で狩猟とジビエ肉の加工・販売等をしている株式会社RE-SOCIALさんです。

今回のワークショップは以下のような内容でした!

・畜産と環境問題について
・RE-SOCIALさんの事業について
・鹿肉料理を作ってみよう!

とても貴重なお話をたくさん聞くことができ、普段当たり前に食べているお肉について考えるきっかけになりました。

この記事ではコミュニティ会員のさっこが当日の様子をレポートします♪

畜産と環境問題を考えよう!

まずはウロコメンバーのゆかにゃんより、世界や日本の畜産の現状について教えてもらいました。世界的な人口増加や一人当たりの畜産消費量も増えていることもあり、世界の肉類の消費量は年々増加しています。
畜産の量が増えてしまうと、以下の図のように5つの問題が出てきます。

お肉を生産するためには広い土地や大量の資源が必要になります。例えば一人当たりのお肉の年間消費量はどの程度の温室効果ガス排出につながるのか?というとガソリンの使用量に換算すると以下の数字になるそうです!

牛肉:60ℓ
豚肉:40ℓ
鶏肉:20ℓ

日々当たり前に食べているお肉が間接的にこんなにもCO2排出に繋がっていたのかととても驚きました。
そして私が一番衝撃を受けたお話が、飢餓問題について。

家畜の飼料を多く生産しているアルゼンチンの飢餓層はなんと近年増えているんです。国民が食べる食糧よりも家畜が消費する餌が優先されているという事実にとてもショックでした。(そもそも世界の農地の4分の3が家畜のための食糧ということにもびっくり!)

日本で生活していると、スーパーで安い肉が簡単に手に入ります。でもそのお肉が私たちの手元に届くまでの過程でどんな問題があるのか?背景で起こっていることをまずは知り、何を買って食べるかを選択していくことが大切だと感じました。

でも背景を知っていてもお肉を食べない生活はハードルが高いですよね。そこで解決策の一つがジビエということで、続いてはゲストの株式会社RE-SOCIALさんのお話でした!

ゲストの株式会社RE-SOCIALさんのトークセッション!

株式会社RE-SOCIALの笠井さんからお話を伺いました!

まず驚いたことは、狩られた後の鳥獣は9割が捨てられ、さらに埋める手が回らなくて結局山の中に放置されている現状についてでした。実際の埋立地の映像も見せていただき、とても衝撃的でした)

世界の畜産の量は増えていて環境問題になっている一方で鹿や猪は食べられずに放置されているというところにすごく矛盾を感じました。

そんな現状の中株式会社RE-SOCIALさんが大切にされている考えで印象に残ったのがサークルオブライフ(生態系の輪)という言葉です。野生のお肉をいただくことで畜産の消費を減らす。すると環境負荷を減らすことができるうえに、日本のもとの生態系に戻すことにつながる。(そもそも日本で鹿や猪が増加している背景には日本オオカミの絶滅や温暖化で冬をこえる鹿猪が増えていったことがあるそうです。)

これまでは「鹿肉を食べるのって可哀想な気がする…」と漠然と思っていた私にとって、ジビエをいただくことは生態系の輪の一部を担うことにつながるというお話は目からウロコでした!

さらに株式会社RE-SOCIALさんのお仕事で素敵だなと思ったことは、環境にいいから食べることがメインなのではなく、シンプルに美味しいお肉だから食べてほしいという想いに溢れているところです!独自の手法で美味しく食べられるよう工夫されているそうです!

さらに、株式会社RE-SOCIALの江口さんに実際に解体している様子も見せていただきました!

大学でのフィールドワークで鹿や猪が捨てられている現場をみて起業を決意し、狩猟の資格をとり、会社メンバー3人で収穫〜解体〜販売までされているとのこと。その行動力に本当に感動しました。イベント参加者からも当日は質問もたくさん飛び交いました!

株式会社RE-SOCIALさんの詳しいインタビュー記事もありますのでぜひご覧ください!
>>> 駆除ではなく収穫。意味のある狩猟で理想の循環型社会を目指す美味しいジビエ【株式会社RE-SOCIAL・笠井大輝さん、江口和さん、山本海都さん】

実際にジビエ料理を作ってみよう!

最後に今回メインのイベント、株式会社RE-SOCIALさんの鹿ミンチ肉を使って料理をしました!今回のレシピは時間もかからず簡単にできるので料理が苦手な方にもおすすめです♪実際のレシピや材料は以下の記事に記載してありますので、ぜひ作ってみてくださいね。
>>>【ウロコ定期便2月号】週1ジビエ料理のススメ♪鹿肉レシピ2種

まずは鹿そぼろと豆のサラダから。私は梅が大好きなので、多めに入れました!鹿肉と梅ペースト、調味量を入れて炒めます。

水気を切っておいたミックスビーンズと混ぜて完成!

とても簡単にすぐできるので、もう一品おかずをぱぱっと作りたい!という時にピッタリです。

梅が効いていてさっぱり食べられます。

次は鹿肉ボロネーゼ。野菜と鹿肉を切って炒めます。同時にパスタもゆで始めます。

トマト缶と調味料を入れて完成です!

とっても簡単ですぐにできました!鹿肉って独特の臭みがあるイメージだったのですが、株式会社RE-SOCIALさんの鹿肉はとてもおいしかったです!

我が家では鹿肉が苦手な夫に鹿肉ということを内緒で食卓に出したら美味しいと食べてくれました!(鹿肉と後から伝えるととてもびっくりしてました笑)料理がきっかけでジビエの現状に関して夫婦でシェアすることもできました♪

イベント参加者の方々の感想も「美味しい!違和感なく食べられた!」というコメントに溢れていました。

今までジビエに苦手意識があった方でも、株式会社RE-SOCIALさんの鹿肉はぜひ食べてみてほしいです♪頑張ってジビエを食べるのではなくて、美味しくてさらに栄養があるから食べる。ジビエに対する価値観が変わります!


最近は大豆ミートも増えてきていますのが、美味しい鹿肉ももっと広まるといいなと思いました。

株式会社RE-SOCIALさんの鹿肉は公式ホームページより購入可能です。
>>>RE-SOCIALさんの公式ホームページはこちら

まとめ

ウロコ定期便2月号『食べる社会貢献!畜産と環境問題を考える〜週1ジビエ料理のススメ〜』の様子をお伝えしました。

次回のウロコ定期便(エコ・エシカルの手作りキットワークショップ)は4月16日に開催予定です!こちらのブログでもお知らせする予定なので、ご興味ある方ぜひお気軽に参加してみてくださいね!

暮らしの目からウロコではエコでエシカルな暮らしを楽しむコミュニティ(通称ウロコミュニティ)やイベントを運営しています。ウロコミュニティ第2期は2021年12月から2022年5月まで活動中!
第3期は2022年6月より募集予定です。各種SNSをフォローして最新情報をチェックしてくださいね。

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この記事を書いた人:さっこ
暮らしの目からウロコのオンラインコミュニティ、ウロコミュニティ会員。北陸在住WEBフリーランス。
開発途上国に住んだ経験から、大量生産・大量消費社会に疑問を持つようになる。
無理なく、楽しく、ゆるいエコな暮らしを実践中!
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blog:https://sloowlife.com/

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