【ウロコ定期便2月号】食べる社会貢献!畜産と環境問題を考える〜週1ジビエ料理のススメ〜
ウロコ定期便2月号のテーマは『食べる社会貢献!畜産と環境問題を考える〜週1ジビエ料理のススメ〜』です。
今月は暮らしの目からウロコで人気の食べる社会貢献シリーズになります!
私たちが普段何気なく食べている牛肉や豚肉などの畜産肉が、どのくらい環境に影響しているのか、ご存知でしょうか?様々な環境問題に影響する畜産の現状を知り、私たちが今日からできることを一緒に考えましょう!
畜産と環境問題
牛肉や豚肉などの畜産肉が、私たちの食卓に届けられるまでの様々な要素が、環境問題に大きく関連しています。今回は3つの影響を知ってみましょう。
①生産における温室効果ガス排出が大きい
世界の農業からの温室効果ガス排出のうち、畜産による排出は年間約35億トン。3分の2を占めているそうです。
特に大きいのは牛のゲップ!牛は牧草などを胃から口に戻しながら食べる「反すう」の際、メタンを発生させるとのこと。その量は年間約20億トンと言われています。畜産による温室効果ガスの大部分を占めていますね。現在、牛のゲップを減らすための技術開発や研究が進んでいるそうですが、畜産肉を食べる私たちの習慣が変わらなければ、温室効果ガスを大きく減らすことは難しいでしょう。
②畜産用の大豆栽培が森林破壊を促進
世界の森林面積は2010年から2020年の間に世界全体で年平均470万ha減少しています。かつて、畜産用の大豆の大規模農場が2001年から2004年の間にアマゾンの森林減少の17%を占め、森林減少の主要な要因になっていたそうです。現在もなお、大豆生産農場だけではなく、畜産牛の牧場を作るための森林破壊が進んでいるようです。
③貴重な水資源を大量に使わないと生産できない
日本で実感することは少ないかも知れませんが、水は世界において貴重な資源です。地球上の水資源で、飲み水として利用できる水は全体の0.01%にも満たないそうです。さらに世界的に水不足は深刻化しており、世界の約20億人が安全に管理された飲み水の供給を受けられずにいます。牛肉1キロ生産のために必要な水は2万リットル。家庭のお風呂(200リットル)100杯分にもあたります。
※上記は以下の書籍・記事を参考に作成いたしました。
農研機構 持続可能な国内畜産への提案 ~小意気におしゃれに~
林野庁 森林・林業分野の国際的取組
アニマルライツセンター 動物の餌になる大豆が森林を破壊する
日本ユニセフ協会 ユニセフの主な活動分野|水と衛生
井出留美 捨てられる食べものたち(食品ロス問題がわかる本)
週1回のジビエ料理を始めてみませんか?
そんな畜産の現状に対して、私たちが今日からできることは何でしょうか?
1つは畜産肉を食べる機会を減らすことです。代表的な取り組みとして、週1から菜食を実践してみるミートフリーマンデーがあります。
今回のウロコ定期便で提案したいアクションは「週1ジビエ」です。「ジビエ」とはフランス語で食材となる野生鳥獣肉のこと。
日本では様々な要因で鹿や猪が増えすぎていることから、鳥獣による農作物被害は年間161億円にものぼります。そのため、適切な数を捕獲する必要がありますが、捕獲してもジビエとして食肉加工され、流通している量は1割ほど。そのほとんどは廃棄されているそうです。
ジビエは健康にも良いと言われています。牛や豚に比べ、鹿肉は高タンパク・低カロリーでビタミンや鉄も豊富に含まれています。ジビエの消費を増やすことは、畜産による環境問題や日本の社会課題の改善に貢献することに加え、私たちの体にもメリットが大きいのです。
※ジビエについての情報は農林水産省HPに詳しくまとめられていますのでご覧ください。
知って!楽しむ!ジビエ(消費者の皆様へ)
今回ご紹介するウロコ人(株式会社RE-SOCIAL 笠井大輝さん、江口和さん、山本海都さん)
ウロコ人とは、環境・社会・地域のことを考えて行動する人のこと。
今回ご紹介するのは京都府笠置町にて、鹿や猪の狩猟・加工を行い、ジビエとして販売をしている株式会社RE-SOCIALの笠井大輝さん、江口和さん、山本海都さんです。
ウロコ定期便2月号ではRE-SOCIALさんの鹿ミンチをウロコミュニティ会員向けにお届けいたします。また、おいしく、簡単に作れるジビエ料理を一緒に作るワークショップを開催いたします。
大学でソーシャル・ビジネスを学び、使命を感じて学生起業した3名に、事業を始めたきっかけやジビエの魅力についてインタビューいたしました。
インタビューは1月下旬公開予定です。合わせてお楽しみください!
ウロコ定期便2月号の内容
エコでエシカルな暮らしを一緒に楽しむコミュニティ、ウロコミュニティ会員のみなさまには以下をお届けします!
★キット内容
鹿ミンチ肉…200g(冷凍便にてお届けします)
ジビエ料理を一緒に作るオンラインワークショップ
畜産と環境問題を学びながら、RE−SOCIALさんの鹿ミンチを使って、簡単に作れるジビエ料理を一緒に作るワークショップを開催いたします!イベントには数量限定でコミュニティ非会員の方にもご参加いただけます!
食べる社会貢献!週1ジビエ料理のすすめ
日時:2月19日(土)10時〜12時
場所:オンライン
ゲスト:株式会社RE−SOCIAL
料金・参加方法:
○コミュニティ会員…無料
ウロコミュニティFacebookグループにご案内するzoomURLよりご参加ください。
○非コミュニティ会員…
<鹿ミンチ付きチケット/3,500円>
<視聴のみチケット/1,500円>
週1ジビエのススメ♪鹿肉レシピ2種
イベント当日に一緒に作る鹿肉レシピ2種を以下の記事にてご紹介しております。
イベントにて一緒に作ることが難しい方は、ぜひご自宅でチャレンジしてみてくださいね。
暮らしの目からウロコではエコでエシカルな暮らしを楽しむコミュニティやイベントを運営しています。ウロコミュニティ第2期は2021年12月から2022年5月まで活動中!
第3期は2022年6月より募集予定です。各種SNSをフォローして最新情報をチェックしてくださいね。
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